NPO法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク

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ひげ博士のおはなし

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ひげ博士のおはなし
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第46回 腸の中のLPSの話

(2019年3月 No.46より)

皆さん、ひげ博士じゃ。
LPSがグラム陰性細菌にあることはご存知じゃな。これまで度々研究者から『腸内細菌にたくさんグラム陰性細菌がいるのに何でLPSを飲んで効果がでるのか?』という質問があるが、それについては、1つ目は、LPSは小腸で作用することが知られているが、小腸には大腸の1万~1000万分の1しか菌がいないので、微量のLPSしか無いということ。2つ目は、大腸にはグラム陰性菌がたくさんいるがLPSはほとんどがマクロファージを活性化しないということで説明しておる。2つ目について論文が報告されたので、紹介しよう。『Total Lipopolysaccharide from the Human Gut Microbiomes Silences Toll-Like Receptors Signaling (ヒト腸内細菌叢の総LPSはToll様受容体シグナル伝達を活性化しない) *』というタイトルからわかるように、便の全LPSを抽出してマクロファージに加えたが、活性化が見られない(正確には弱い)ことをみつけたのじゃ。腸内細菌の殆どはバクテロイデスという菌で、これはLPS活性化パントエア菌に比べて弱いのじゃ。パントエア菌LPSは腸内細菌とは働く場所も、活性力も違うということじゃな。

ひげ博士

* mSystems 2e:00046-17. https://doi.org/10.1128/mSystems.00046-17

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

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