NPO法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク

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ひげ博士のおはなし

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ひげ博士のおはなし
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第20回 がん免疫の話

(2012年9月 No.20より)

皆さん。ひげ博士じゃ。がんを体から排除するには最強の免疫細胞である細胞傷害性T細胞(CTL)を誘導できればしめたものじゃ。CTLは特異的にがん細胞を殺す事が出来るのじゃが、そのためには、いわゆるがん免疫を誘導する必要がある。がん免疫の原点はといえば、自然免疫が、がんを異物として認識して処理することにある。そこから異物情報がT細胞やB細胞に渡され、がん免疫が誘導されるのじゃ。そこの詳しいメカニズムがわかっていなかったが、最近の論文*で、ナチュラルキラー細胞とマクロファージの共同作業が重要なことが示されたので、皆さんに紹介しよう。

T細胞もB細胞もいない免疫不全マウス(RAG欠損)と、さらにNK細胞もいない重度免疫不全マウス(RAGとIL-2γ鎖欠損)にがん細胞(メチルコラントレン誘導)を移植することでNK細胞の役割が見えて来たのじゃ。NK細胞がインターフェロン-γでマクロファージを活性化し、がんを攻撃するマクロファージ(M1型)とがん抗原提示マクロファージを誘導するということじゃ。NK細胞とマクロファージが強力な自然免疫の共同戦線を作ることで、がん免疫を誘導することが出来る、いわば戦友ということじゃな。

ひげ博士

*: Journal of Experimental Medicine, 2012, Aug 27 PMID 22927549

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

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