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ひげ博士のおはなし
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第27回 高血圧の話

(2014年6月 No.27より)

皆さん。ひげ博士じゃ。おにぎりも、焼き肉も塩味が食欲を引き立てるが、取りすぎると高血圧になるので、要注意じゃな。さて、今日は体の塩分と水分もマクロファージが制御に関わっておる話を紹介しよう。塩を取りすぎると、体は浸透圧を一定に保つため、水分が血管内に入り込み血圧が高まるのじゃ。それが高血圧を引き起こし、さらに脳出血、心不全、心筋梗塞、腎不全などの病気になっていくことはよく知られておる。

さて、体の塩分はゆっくりと腎臓で排出されているが、驚くことに、マクロファージは皮膚に溜まっている水の塩分も制御していることがわかったのじゃ。体の33%が細胞外の水分じゃが、そのうち血液はわずか7%程度で、多くは間質(組織の細胞と細胞の間)水として存在しており、血液の約4倍の27%にもなる。中でも皮膚に最も間質水が多い。塩分の多い食事をすると、血液の塩分は腎臓からの排出に加えて、間質に取り込まれることでバランスを保つのじゃ。なんと、マクロファージは塩分を感じて皮膚に集まり、リンパ管を形成して間質の塩分濃度を下げておるし、マクロファージが働かないと高血圧になることがわかったのじゃ。マクロファージの生体維持能力は塩分や水分にも及んでおるのだから、守備範囲が広いのう。

ひげ博士

文献: Helge Wiig et al., Immune cells control skin lymphatic electrolyte homeostasis and blood pressure. J. Clin. Invest.,:123, 2803-2815 (2013)

出典:特定非営利活動法人環瀬戸内自然免疫ネットワーク発行ニュースレター

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